上原です。
マネーの虎に学ぶビジネス学講座。
今回はこちらの
「ハワイ風のファーストフード、ロコロール編」
を考察してみます。
プレゼンターは食品メーカー勤務の男性で、やりたい事業は「ロコロール」という、ハワイをモチーフにしたオリジナル商品を扱う、ファーストフード店の開業でした。
希望した金額は500万円。
結論から言うと、この志願者は見事にマネーを獲得し、この「ロコロール」のファーストフード店を開業させます。
決め手はシンプルにその「ロコロール」がおいしかった事。
実際に社長達にこの「ロコロール」を試食させた際は、ほぼ全ての社長が大絶賛という状況になり、試食後「飲食の虎」と言われていた安田久社長が、ほぼ即決で500万円の出資を決めたという流れでした。
また、実際にお金を出した安田久社長が自分自身の過去や自身の境遇に、この志願者を重ねたところも大きかったように思えます。
そしてこの「ロコロールのファーストフード店」は、その500万円を元手に1店舗目が開業に至り、すぐに2店舗目を開業するという勢いを見せました。
そこまでは完全な成功例に思えましたが、その後、まもなくして開業していった店舗は全て閉店に至ります。
その時系列を振り返る限りでは、このロコロールのファーストフード店は東京での出店でしたので、1店舗目の成功は「マネーの虎」のテレビ効果が大きかったんでしょう。
あれだけ試食していた社長達が大絶賛していれば、
「食べてみたい」
と思う人がどんどん出て来てもおかしくありません。
地方でもそのテレビ効果で人が集まるのですから、東京の中心街であれば、そのテレビ効果は更に絶大です。
そのマネーの虎のテレビ効果から、1店舗目の店舗は、さぞ「大成功」していると、志願者自身はそう勘違いしてしまった可能性があります。
その一時的なものでしかない可能性が高い状況を、
「これはイケる!」
と安易に判断してしまったのが失敗の要因ではないかと思います。
そのテレビ効果で集まる人達を次々とリピーターに出来ていれば、2店舗もその後の店舗経営も順調にいったと思いますが、結局この「ロコロール」ではそれが出来なかったわけですからね。
最終的に、この志願者は借金なども背負ってしまったらしいので、1件目の店舗にどんどんお客さんが入ってきたのは、あくまでもマネーの虎のテレビ効果による一時的なものであるという事を自覚するべきだったかもしれません。
その自覚があれば、もう少し1店舗目で様子を見て慎重な店舗展開が出来たはずです。
マネーの虎のテレビ効果が無くなってきた頃にリピーターが少ない事に気付ければ、そこで何か手を打っていく事も出来たはずだからです。
そこをこの志願者は、先に店舗展開を急いでしまい、マネーの虎のテレビ効果が無くなってしまった頃には、簡単に手を打てないような状況になっていたわけですね。
1店舗展開と2店舗展開では、目が行き届く範囲も狭まり、いざお客さんの回転が減った際の費用も2倍になりますので、この志願者はまずは1店舗のみの経営状況で、しっかりとした基盤を作るべきだった思います。
尚、ここまでの考察は、マネー成立後の経営展開についてですが、この「ロコロール編」では、そのプレゼンテーション段階で、その「起業姿勢」に対して2名ほどの社長に批判を受けていました。
批判の声を挙げたのは、当時の生活創庫、堀之内九一郎社長と、美空ひばりさんの息子さんである加藤和也社長の2名。
その「批判」の理由は、志願者が現在勤めている会社の方に、マネーの虎の出演やマネー成立後の退職を考えている事を一切伝えず、そのような状態でマネーの虎に出て来ている事自体が、現在勤めている会社に対して「不義理である」というものでした。
一応、この志願者はヘッドハンティング的な形で、現在の会社に来てほしいという声が上がり、実際に現在の会社に移って4カ月目という状況という中
「ヒット商品の開発に携わっている」
という話が先立つ自己紹介の中で出て来ていました。
その状況を踏まえて、
「マネーが成立したら、会社を辞めて起業したい」
という志願者の姿勢に対し、堀之内九一郎社長、 加藤和也社長の2名は批判的な声を挙げたわけです。
『それってわがまま、身勝手だと思いませんか?』
『重要な人材がいなくなると経営者が困るのわかりませんか?』
と加藤和也社長。
『大人として義理を大切にするべき』
『辞める意思を会社に先に伝えてからここに来るべきであり、会社を辞める前に他のところに面接に行っているようなもの。』
と堀之内九一郎社長。
ただ、この2名の社長の意見に対して、最終的に500万円を出した飲食の虎、安田久社長は、
『そんなの(会社への退職話)この時点で。(マネー成立が)決まったら、言いに行けばいい話。』
と一蹴します。
個人的にも正直言って、確かに加藤和也社長、堀之内九一郎社長、両社長の「言いたい事」は分からないでもありません。
ですが、両社長の考えはそれこそ経営者のエゴでしかないと思います。
社員、雇われる側がいつ会社を辞めようと、それは法律的に見ても自由ですし、まして起業を志して辞めるというのですから、これは何カ月間務めた、何カ月しか勤めていないなど、勤めた期間なども全く意味のない話です。
仮に雇用時点で何かしらの「契約」を交わしているとしても、志願者がその契約内容に記載あるベナルティ等を受けるかどうか。
それだけの判断ポイントでしかないと思います。
会社を辞めて独立するかは本人の自由であり、会社側がそれを止めたければ、相応の条件(給与など)を積んで、その雇用者を繋ぎ止めるしかないわけです。
優秀な人材ほど、その駆け引きは付き物ですので、ただの「雇用者」としてその会社に属しているだけであればその人がいつ会社を辞めようと、それは自由です。
はっきり言って「無責任」や「わがまま」なんて発言が出てくるのは流石に世間知らず過ぎるんじゃないかと思いますね。
もし、その雇用段階でその会社の経営者や上司と何らかの固い約束等を交わしているなら、確かにそれは「不義理」にはなるかもしれませんが、志願者の話の中ではとくにそんな話は出ていません。
ですので、加藤和也社長、堀之内九一郎社長、両社長の「気持ち」や「言いたい事」はわからなくもありませんが、この志願者の行動は何ら「わがまま」でも「無責任」でもないと思います。
その志願者がただの雇用者なのであれば、そもそもそこに「責任」などは発生していないわけですから。
その人材が抜けて会社的に損失があるとしても、その責任を負っているのは全て経営者(社長)であり、社員、雇用者にはそういったところに責任などは何もありません。
経営者はそのような責任を伴う立場にあるからこそ、会社の儲けの大半を持っていく事が出来るんです。
まして、マネーの虎で資金を出してもらえるかなど、全く持って「分からない」わけですから、
『私はマネーの虎に出ます。お金を出してもらえたら会社を辞めて自立します。』
というような事を先に会社に言う意味もなければ、その必要なども全くありません。
会社に勤めながら自立を目指している人が、どうなるかも分からない「資金集め」をしているような段階で、あえてその事を会社に言うメリットなど何も無いからです。
まとまった資金が集まり、独立のめどが現実的に立った段階。
そこで初めて退職を願い出る事は至って普通の事だと思います。
その際、会社側から、
「せめてあと〇カ月はいて欲しい」
などの提案を受け、そこで「義理」を感じるなら、会社側、経営者側の提案に乗ってあげればいいだけの話です。
会社側がいつでも社員をクビにする自由があるように、雇用者側もいつでも会社を辞める自由があります。
私はそれが普通だと思いますので、加藤和也社長、堀之内九一郎社長の意見は気持ちが全く分からないわけでもありませんが、結局それは経営者のエゴでしかない意見だと思いました。
このくだりに関しては安田久社長が正しいと思いましたね。
勿論、感情論で言えば意見は様々なところだと思いますが、会社側がいつでも社員をクビにする自由があるように、雇用者側もいつでも会社を辞める自由がある。
私はこれが「現実」だと思いますので、この件に関しては、この現実こそが全てだろうと思いました。
まあ、時に「感情論」が大事な物事もあるかもしれませんが、ビジネスというフィールドにおける経営者の経営判断は、もっと合理的に、ドライに割り切るべき事が多いと思います。
そういう点では、加藤和也社長は生まれ、境遇的にも感情論で物事を上手く運べるような立場だったのが「現実」ですし、堀之内九一郎社長はその末路を考えると、少しこの辺りの経営判断が出来ない人だったのかもしれません。
勿論、このくだりのみで2名の社長の経営者としての器、気質を図れるというわけではありません。
ですが、こういうところにも経営者としての一端が現れるという話でした。
以上、今回の「マネーの虎に学ぶビジネス学講座」は、
「ハワイ風ファーストフード、ロコロール編」
の考察でした。
他の放送回における考察も行っていますので、興味があればどうぞ。
>>マネーの虎に学ぶビジネス学講座一覧
マネーの虎に学ぶビジネス学講座。
今回はこちらの
「ハワイ風のファーストフード、ロコロール編」
を考察してみます。
マネーの虎、ロコロール編考察
プレゼンターは食品メーカー勤務の男性で、やりたい事業は「ロコロール」という、ハワイをモチーフにしたオリジナル商品を扱う、ファーストフード店の開業でした。
希望した金額は500万円。
結論から言うと、この志願者は見事にマネーを獲得し、この「ロコロール」のファーストフード店を開業させます。
決め手はシンプルにその「ロコロール」がおいしかった事。
実際に社長達にこの「ロコロール」を試食させた際は、ほぼ全ての社長が大絶賛という状況になり、試食後「飲食の虎」と言われていた安田久社長が、ほぼ即決で500万円の出資を決めたという流れでした。
また、実際にお金を出した安田久社長が自分自身の過去や自身の境遇に、この志願者を重ねたところも大きかったように思えます。
そしてこの「ロコロールのファーストフード店」は、その500万円を元手に1店舗目が開業に至り、すぐに2店舗目を開業するという勢いを見せました。
そこまでは完全な成功例に思えましたが、その後、まもなくして開業していった店舗は全て閉店に至ります。
その時系列を振り返る限りでは、このロコロールのファーストフード店は東京での出店でしたので、1店舗目の成功は「マネーの虎」のテレビ効果が大きかったんでしょう。
あれだけ試食していた社長達が大絶賛していれば、
「食べてみたい」
と思う人がどんどん出て来てもおかしくありません。
地方でもそのテレビ効果で人が集まるのですから、東京の中心街であれば、そのテレビ効果は更に絶大です。
そのマネーの虎のテレビ効果から、1店舗目の店舗は、さぞ「大成功」していると、志願者自身はそう勘違いしてしまった可能性があります。
その一時的なものでしかない可能性が高い状況を、
「これはイケる!」
と安易に判断してしまったのが失敗の要因ではないかと思います。
そのテレビ効果で集まる人達を次々とリピーターに出来ていれば、2店舗もその後の店舗経営も順調にいったと思いますが、結局この「ロコロール」ではそれが出来なかったわけですからね。
最終的に、この志願者は借金なども背負ってしまったらしいので、1件目の店舗にどんどんお客さんが入ってきたのは、あくまでもマネーの虎のテレビ効果による一時的なものであるという事を自覚するべきだったかもしれません。
その自覚があれば、もう少し1店舗目で様子を見て慎重な店舗展開が出来たはずです。
マネーの虎のテレビ効果が無くなってきた頃にリピーターが少ない事に気付ければ、そこで何か手を打っていく事も出来たはずだからです。
そこをこの志願者は、先に店舗展開を急いでしまい、マネーの虎のテレビ効果が無くなってしまった頃には、簡単に手を打てないような状況になっていたわけですね。
1店舗展開と2店舗展開では、目が行き届く範囲も狭まり、いざお客さんの回転が減った際の費用も2倍になりますので、この志願者はまずは1店舗のみの経営状況で、しっかりとした基盤を作るべきだった思います。
批判の声が上がった志願者の起業姿勢。
尚、ここまでの考察は、マネー成立後の経営展開についてですが、この「ロコロール編」では、そのプレゼンテーション段階で、その「起業姿勢」に対して2名ほどの社長に批判を受けていました。
批判の声を挙げたのは、当時の生活創庫、堀之内九一郎社長と、美空ひばりさんの息子さんである加藤和也社長の2名。
その「批判」の理由は、志願者が現在勤めている会社の方に、マネーの虎の出演やマネー成立後の退職を考えている事を一切伝えず、そのような状態でマネーの虎に出て来ている事自体が、現在勤めている会社に対して「不義理である」というものでした。
一応、この志願者はヘッドハンティング的な形で、現在の会社に来てほしいという声が上がり、実際に現在の会社に移って4カ月目という状況という中
「ヒット商品の開発に携わっている」
という話が先立つ自己紹介の中で出て来ていました。
その状況を踏まえて、
「マネーが成立したら、会社を辞めて起業したい」
という志願者の姿勢に対し、堀之内九一郎社長、 加藤和也社長の2名は批判的な声を挙げたわけです。
『それってわがまま、身勝手だと思いませんか?』
『重要な人材がいなくなると経営者が困るのわかりませんか?』
と加藤和也社長。
『大人として義理を大切にするべき』
『辞める意思を会社に先に伝えてからここに来るべきであり、会社を辞める前に他のところに面接に行っているようなもの。』
と堀之内九一郎社長。
ただ、この2名の社長の意見に対して、最終的に500万円を出した飲食の虎、安田久社長は、
『そんなの(会社への退職話)この時点で。(マネー成立が)決まったら、言いに行けばいい話。』
と一蹴します。
個人的にも正直言って、確かに加藤和也社長、堀之内九一郎社長、両社長の「言いたい事」は分からないでもありません。
ですが、両社長の考えはそれこそ経営者のエゴでしかないと思います。
社員、雇われる側がいつ会社を辞めようと、それは法律的に見ても自由ですし、まして起業を志して辞めるというのですから、これは何カ月間務めた、何カ月しか勤めていないなど、勤めた期間なども全く意味のない話です。
仮に雇用時点で何かしらの「契約」を交わしているとしても、志願者がその契約内容に記載あるベナルティ等を受けるかどうか。
それだけの判断ポイントでしかないと思います。
会社を辞めて独立するかは本人の自由であり、会社側がそれを止めたければ、相応の条件(給与など)を積んで、その雇用者を繋ぎ止めるしかないわけです。
優秀な人材ほど、その駆け引きは付き物ですので、ただの「雇用者」としてその会社に属しているだけであればその人がいつ会社を辞めようと、それは自由です。
はっきり言って「無責任」や「わがまま」なんて発言が出てくるのは流石に世間知らず過ぎるんじゃないかと思いますね。
もし、その雇用段階でその会社の経営者や上司と何らかの固い約束等を交わしているなら、確かにそれは「不義理」にはなるかもしれませんが、志願者の話の中ではとくにそんな話は出ていません。
ですので、加藤和也社長、堀之内九一郎社長、両社長の「気持ち」や「言いたい事」はわからなくもありませんが、この志願者の行動は何ら「わがまま」でも「無責任」でもないと思います。
その志願者がただの雇用者なのであれば、そもそもそこに「責任」などは発生していないわけですから。
その人材が抜けて会社的に損失があるとしても、その責任を負っているのは全て経営者(社長)であり、社員、雇用者にはそういったところに責任などは何もありません。
経営者はそのような責任を伴う立場にあるからこそ、会社の儲けの大半を持っていく事が出来るんです。
まして、マネーの虎で資金を出してもらえるかなど、全く持って「分からない」わけですから、
『私はマネーの虎に出ます。お金を出してもらえたら会社を辞めて自立します。』
というような事を先に会社に言う意味もなければ、その必要なども全くありません。
会社に勤めながら自立を目指している人が、どうなるかも分からない「資金集め」をしているような段階で、あえてその事を会社に言うメリットなど何も無いからです。
まとまった資金が集まり、独立のめどが現実的に立った段階。
そこで初めて退職を願い出る事は至って普通の事だと思います。
その際、会社側から、
「せめてあと〇カ月はいて欲しい」
などの提案を受け、そこで「義理」を感じるなら、会社側、経営者側の提案に乗ってあげればいいだけの話です。
会社側がいつでも社員をクビにする自由があるように、雇用者側もいつでも会社を辞める自由があります。
私はそれが普通だと思いますので、加藤和也社長、堀之内九一郎社長の意見は気持ちが全く分からないわけでもありませんが、結局それは経営者のエゴでしかない意見だと思いました。
このくだりに関しては安田久社長が正しいと思いましたね。
勿論、感情論で言えば意見は様々なところだと思いますが、会社側がいつでも社員をクビにする自由があるように、雇用者側もいつでも会社を辞める自由がある。
私はこれが「現実」だと思いますので、この件に関しては、この現実こそが全てだろうと思いました。
まあ、時に「感情論」が大事な物事もあるかもしれませんが、ビジネスというフィールドにおける経営者の経営判断は、もっと合理的に、ドライに割り切るべき事が多いと思います。
そういう点では、加藤和也社長は生まれ、境遇的にも感情論で物事を上手く運べるような立場だったのが「現実」ですし、堀之内九一郎社長はその末路を考えると、少しこの辺りの経営判断が出来ない人だったのかもしれません。
勿論、このくだりのみで2名の社長の経営者としての器、気質を図れるというわけではありません。
ですが、こういうところにも経営者としての一端が現れるという話でした。
以上、今回の「マネーの虎に学ぶビジネス学講座」は、
「ハワイ風ファーストフード、ロコロール編」
の考察でした。
他の放送回における考察も行っていますので、興味があればどうぞ。
>>マネーの虎に学ぶビジネス学講座一覧
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マネーの虎、タコライストレーラーショップの開業。考察
上原です。
マネーの虎に学ぶビジネス学講座。
今日はこちらの
「タコライストレーラーショップ開業編」
を考察してみます。
それでは早速いってみましょう。
プレゼンターは34歳の会社経営者で、やりたい事業は「タコライストレーラーショップ」の開業というもの。
希望した金額は800万円でした。
ただ、この「タコライストレーラーショップ開業編」は、もはやその事業内容、プレゼンテーション以前の展開で、
「志願者個人の経歴、現状」
の追及から、それがそのまま「要因」となり、結果ノーマネーでフィニッシュになったというパターンの放送回でした。
マネーの虎では時折このような事業内容やプレゼンテーションの内容とは無関係に、志願者個人の経歴、現状の追及で決まってしまうケースがありました。
特に、この「タコライストレーラーショップ開業編」のように、志願者が「経営者」であったような場合は、そのような展開になりやすい傾向にあったと思います。
それが飲食店の個人経営などであれば特にそこまででも無いのですが、この「タコライストレーラーショップ開業編」の志願者のように、
「会社を経営している(していた)」
という志願者には、やはりマネーの虎達も同じ経営者である以上、その時点の経営者としての立ち振る舞い、現状に対し、厳しい意見が飛び交う事が非常に多かったわけです。
普通に考えて、世間一般的に見れば、それなりの会社を経営している経営者、社長であれば、それだけでも多少なりと「能力がある人」という見方になり、一目置かれる傾向にあるものだと思います。
ですが、この「マネーの虎」に関して言えば、経営者である事や経営者であったという経歴などは、明らかに不利になるだけのマイナス材料になっていました。
会社経営の経験が無い人間には、そこに「伸び白」や「可能性」を見出すのですが、既にその会社経営を経験し、その上で駄目だった人間に対しては、その「失敗の経験」をプラスに評価する事はほぼ無いに等しく、
「一度、会社を興して失敗している人間はまた失敗する」
「現時点で経営している会社が上手くいっていない人間に金は出せない」
会社を経営している「虎達」は、このように考えてしまうわけです。
理屈だけで考えれば「失敗は成功のもと」という言葉もある通り、それが例え「失敗の経験」でも、その経験が全く無い人よりは、その経験がある人の方が成功を手にする可能性は高いのかもしれません。
実際のところ、世の中の成功者の多くも、そういった失敗を糧に成功している人も少なくないはずだからです。
ですが、会社経営にはやはり「理屈じゃないもの」があり、特にこの「マネーの虎」に出演しているような社長達は、志願者に対して、その「理屈ではないもの」を感じられた時にこそ、お金を出していたのではないかと思います。
その観点で、一度会社を経営して失敗している人間や、現時点で自分の会社を上手く経営出来ていない経営者は、その「理屈ではないもの」が欠けているとみなさてしまい、結果ノーマネーでフィニッシュになっていたというわけです。
特にこの「タコライストレーラーショップ開業編」の志願者は、投資家から募った会社の資金で個人の生活を維持していた節がありました。
会社の資金と自分個人のお金の境目も曖昧という、経営者としてはあまりにズサンな現状が垣間見えてしまったわけです。
自己資金のみで立ち上げた会社の資金というならまだしも、投資家から数千万円単位の資金を集めた会社で、そのような現状を作っているのは「致命的」と言わざるを得ません。
事業資金として出資してもらったお金を、事業ではなく個人の生活費に充てているわけですから。
志願者はそこを何とか誤魔化そうとしていましたが、そこに次々とボロが出してしまったわけですね。
そんな人間にお金を出したいという人など、普通に考えているはずがありません。
結果は当然ノーマネーでフィニッシュ。
まあ当たり前ですね。
ただ、この志願者からしてみると、他人のお金を集めて失敗した事業のツケが、この「マネーの虎の出演」でもそのまま回ってきたと言えます。
人のお金で事業をしていくという事は、それだけ「重い」という事ですね。
その失敗は「自分の経験」としてはプラスかもしれませんが、
「一度、事業を失敗させた経営者」
というレッテルは一生付いて回ります。
そして「経営者」という立場にある人ほど、そこを重く捉えるというのが現実だという事です。
他人の資金を募って事業を行う際は、それくらいの「一生の責任を背負う」くらいの気持ちで、その事業を成功させなければならないという事ですね。
このマネーの虎「タコライストレーラーショップ開業編」は、まさにそれを物語っているような放送回だったと思いました。
少なくとも、そういう事業資金を、自分個人の生活費に当てるような事だけは絶対にしてはいけません。
まあ、当たり前の事ですが、、、。
・・・以上、今回の「マネーの虎に学ぶビジネス学講座」は、
「タコライストレーラーショップ開業編」
の考察でした。
他の放送回における考察も行っていますので、興味があればどうぞ。
>>マネーの虎に学ぶビジネス学講座一覧
PS.
■初心者には以下の商材がお勧めです。
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マネーの虎に学ぶビジネス学講座。
今日はこちらの
「タコライストレーラーショップ開業編」
を考察してみます。
それでは早速いってみましょう。
マネーの虎、タコライストレーラーショップの開業。考察
プレゼンターは34歳の会社経営者で、やりたい事業は「タコライストレーラーショップ」の開業というもの。
希望した金額は800万円でした。
ただ、この「タコライストレーラーショップ開業編」は、もはやその事業内容、プレゼンテーション以前の展開で、
「志願者個人の経歴、現状」
の追及から、それがそのまま「要因」となり、結果ノーマネーでフィニッシュになったというパターンの放送回でした。
マネーの虎では時折このような事業内容やプレゼンテーションの内容とは無関係に、志願者個人の経歴、現状の追及で決まってしまうケースがありました。
特に、この「タコライストレーラーショップ開業編」のように、志願者が「経営者」であったような場合は、そのような展開になりやすい傾向にあったと思います。
それが飲食店の個人経営などであれば特にそこまででも無いのですが、この「タコライストレーラーショップ開業編」の志願者のように、
「会社を経営している(していた)」
という志願者には、やはりマネーの虎達も同じ経営者である以上、その時点の経営者としての立ち振る舞い、現状に対し、厳しい意見が飛び交う事が非常に多かったわけです。
普通に考えて、世間一般的に見れば、それなりの会社を経営している経営者、社長であれば、それだけでも多少なりと「能力がある人」という見方になり、一目置かれる傾向にあるものだと思います。
ですが、この「マネーの虎」に関して言えば、経営者である事や経営者であったという経歴などは、明らかに不利になるだけのマイナス材料になっていました。
会社経営の経験が無い人間には、そこに「伸び白」や「可能性」を見出すのですが、既にその会社経営を経験し、その上で駄目だった人間に対しては、その「失敗の経験」をプラスに評価する事はほぼ無いに等しく、
「一度、会社を興して失敗している人間はまた失敗する」
「現時点で経営している会社が上手くいっていない人間に金は出せない」
会社を経営している「虎達」は、このように考えてしまうわけです。
理屈だけで考えれば「失敗は成功のもと」という言葉もある通り、それが例え「失敗の経験」でも、その経験が全く無い人よりは、その経験がある人の方が成功を手にする可能性は高いのかもしれません。
実際のところ、世の中の成功者の多くも、そういった失敗を糧に成功している人も少なくないはずだからです。
ですが、会社経営にはやはり「理屈じゃないもの」があり、特にこの「マネーの虎」に出演しているような社長達は、志願者に対して、その「理屈ではないもの」を感じられた時にこそ、お金を出していたのではないかと思います。
その観点で、一度会社を経営して失敗している人間や、現時点で自分の会社を上手く経営出来ていない経営者は、その「理屈ではないもの」が欠けているとみなさてしまい、結果ノーマネーでフィニッシュになっていたというわけです。
特にこの「タコライストレーラーショップ開業編」の志願者は、投資家から募った会社の資金で個人の生活を維持していた節がありました。
会社の資金と自分個人のお金の境目も曖昧という、経営者としてはあまりにズサンな現状が垣間見えてしまったわけです。
自己資金のみで立ち上げた会社の資金というならまだしも、投資家から数千万円単位の資金を集めた会社で、そのような現状を作っているのは「致命的」と言わざるを得ません。
事業資金として出資してもらったお金を、事業ではなく個人の生活費に充てているわけですから。
志願者はそこを何とか誤魔化そうとしていましたが、そこに次々とボロが出してしまったわけですね。
そんな人間にお金を出したいという人など、普通に考えているはずがありません。
結果は当然ノーマネーでフィニッシュ。
まあ当たり前ですね。
ただ、この志願者からしてみると、他人のお金を集めて失敗した事業のツケが、この「マネーの虎の出演」でもそのまま回ってきたと言えます。
人のお金で事業をしていくという事は、それだけ「重い」という事ですね。
その失敗は「自分の経験」としてはプラスかもしれませんが、
「一度、事業を失敗させた経営者」
というレッテルは一生付いて回ります。
そして「経営者」という立場にある人ほど、そこを重く捉えるというのが現実だという事です。
他人の資金を募って事業を行う際は、それくらいの「一生の責任を背負う」くらいの気持ちで、その事業を成功させなければならないという事ですね。
このマネーの虎「タコライストレーラーショップ開業編」は、まさにそれを物語っているような放送回だったと思いました。
少なくとも、そういう事業資金を、自分個人の生活費に当てるような事だけは絶対にしてはいけません。
まあ、当たり前の事ですが、、、。
・・・以上、今回の「マネーの虎に学ぶビジネス学講座」は、
「タコライストレーラーショップ開業編」
の考察でした。
他の放送回における考察も行っていますので、興味があればどうぞ。
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マネーの虎、進化していくコンビニ型カフェ。考察
上原です。
マネーの虎に学ぶビジネス学講座。
今日はこちらの「進化していくコンビニ型カフェ」を考察してみます。
プレゼンターは36歳の元設計士で、やりたい事業は「進化していくコンビニ型カフェ」の開業。
希望した金額は930万円でした。
この「進化していくコンビニ型カフェ」は、志願者が冒頭でまず述べた事業計画のキャッチフレーズ?ですが、なんでんかんでんフーズの川原ひろし社長が早速、
「全然わからないんだけど、それって何?」
と突っ込みます。
この川原ひろし社長の質問に対し、志願者の回答は、
『究極の顧客志向を考えた、お客さん側の立場に立ったカフェを経営したい』
というものでした。
この答えに対して、
「その説明がすでにわかりにくいんだけど、要は何なの?」
と川原社長。
ここから志願者は、そのカフェ事業における7つのポイントを淡々と挙げていくのですが、その7つのポイント、事業計画以前のところで、
「これはノーマネーだな」
と思ったのが私の率直な感想でした。
実際、この放送回はノーマネーで終わるのですが、私がこの段階で「ノーマネー」を確信したのは、
・プレゼンテーションそのものの下手さが既に露呈されていた点
・顧客志向、お客さん側の立場に立った経営と言いながら、志願者が既にその事業計画を聞く側の視点を考慮出来ていない点
この2つがその主な理由です。
まず、「進化していくコンビニ型カフェ」というフレーズは、それ自体が「何なのか」がわかりにくいというのもありますが、それが何なのかの興味を引けるものでもあったと思いますので、その事業計画の題目としてはとくに問題はなかったと思います。
ですが、その具体性が分かりにくい題目を掲げた上で、そこに対して「それって何なの?」と質問を受けたのですから、やはりその「回答」は、それが「何なのか」が分かるもの。
それがどういうカフェなのか、何が進化していくのか、何がコンビニ型なのかを、しっかりと聞き手が理解出来るように説明する必要があったと思います。
ですが、志願者の回答は、
『顧客志向を考えた、お客さん側の立場に立ったカフェ』
というもので、全く持ってその回答が進化していくコンビニ型カフェという題目(フレーズ)に対して、その「答え」となるようなものが示されていない答えであり、むしろ更に疑問を増やすような回答になっていたわけです。
顧客志向を考えた、お客さん側の立場に立ったカフェ。
この言葉自体の意味は普通に分かりますが、先立つ
「進化していくコンビニ型カフェ」
という題目に対しては、全くその答えと題目が繋がっていない為、川原ひろし社長は、
「その説明がすでにわかりにくい」
と更に質問を重ねたのでした。
要するに、この志願者は質問に対しての答えが答えになっていない上に、自分が伝えたい事アピールしたい事をただ口にしている為、全く持って「聞き手側の視点」を持てていない事がこの時点で分かります。
そんな「目の前で話を聞いている人達の視点」さえ持てない人が顧客志向を考えた、お客さん側の立場に立ったカフェを作れるのか?
そんなカフェを実現していけるのかと考えれば、どう考えても「難しいだろう」という結論にしかなりません。
少なくとも、この志願者は資金を募る立場でプレゼンをしているのですから、そこで相手側(聞き手)の立場、視点に立ったプレゼンを出来ないのは、顧客の立場に立った視点での経営(事業)を行っていく上では致命的です。
現にこの後、幾つかのやりとりを経た際に、株式会社モノリスの岩井良明社長から女性経験、恋愛経験を聞かれる場面があります。
岩井良明社長は、その質問の意図をかなりオブラートに包んでいましたが、このような質問があえて岩井良明社長の口から出てきたのは、この志願者には、そういった人と深く関わった経験そのものが恐らく少ないのでないかと感じられたからであると思われます。
・友達は多いか
・社交的か
・親友と呼べる友人はいるか
・恋人はいるか
・女にモテるか
・ハラを割って話せる人はいるか
・自分にハラを割って話してくれる人はいるか
その人が人間付き合いに長けているかどうかは、こういったところで実際のところかなり見えて来ます。
そして、そういった人間付き合いに長けている人は、それなりに人の気持ちや立場に立ったモノの考え方や、言葉の選び方、話の進め方を出来る上手く出来るものなんです。
ですが、この志願者は恐らくそれが「苦手」なように思えます。
そして、岩井良明社長もそう感じたからこそ、そのような女性経験を尋ねる質問をこの志願者にしたわけです。
まあ、志願者の回答は
「それなりに、普通に・・・」
というものでしたが、やはりそこまでのプレゼンテーションのやりとりの時点で、
「相手の立場に立って物事を考え、話が出来ていない事」
が明らかな形で露呈されている状況にあった為、お客さんの立場に立った顧客志向のカフェを・・・という、彼の事業計画には、やはり現実味を感じる事はできませんでした。
これは全ての社長さんも同じように感じたのではないかと思います。
また、この志願者はその質疑応答以外の部分でも、やはりどこか「人の心(お客さんの心)」がいまひとつ見えていないようなところを垣間見せていました。
例えば、彼が掲げた顧客志向を重視する以下7つのポイント。
・商品の幅、商品数を絶対的に広げてニーズ、ターゲットを広める
・プライベートブランドとナショナルブランドを調和よく店に配置する
・必ず期間限定品を置く
・新商品開発とその早期提供を徹底する
・従業員に劇団員を雇いサービスの向上を手掛ける
・他の店には無い空間設定(内装に拘る)
・客の経営参加型システム
志願者はこの7つのポイントだけをほぼ何の補足説明も無しに淡々と述べ、とくにそれ以上の説明もしませんでした。
当然、この7つのポイントのところどころでも川原ひろし社長は難しい顔をして首をかしげ
「何でそうやってよく分からない難しい言葉を使うの?」
と一言。
実際この7つのポイントは、それを聞いただけでもよくわからないものがあり、そこに何の補足説明も入れない時点で、
「これを聞いただけで聞き手が理解出来ている」
と思いこんでいる節が見受けられます。
また、その「ポイントそのもの」についても、お客さんの立場を追求したカフェのポイントとしては、やはり「求められているものの見極め」に甘さが見受けられ、この7つのポイントを絞り出すまでにこの志願者がやった事は、
出店を考えている地域近隣のカフェを徹底的に分析しデータ化していく
という事でした。
その対象はスターバックスカフェやドトールなどの大手外資系のカフェチェーンが大半だったようですが、これらの大手カフェチェーンをデータ分析して結果、そこに負けない為の経営戦略が先ほどの7つだと言うのです。
確かにこれらの大手カフェチェーンは、
・商品数がそこまで多く無い
・新商品の提供頻度がそこまで高くない
というところが挙げられますので、そこに対抗する戦略として、
・商品の幅、商品数を絶対的に広げてニーズ、ターゲットを広める
・プライベートブランドとナショナルブランドを調和よく店に配置する
・新商品開発とその早期提供を徹底する
これらを挙げた「気持ち」は分かりますが、大手カフェチェーンが少ない商品数、頻繁な新商品の提供を行わないのは、
「その絞り込みと効率化で商品、サービスの質を高めている」
というのが実際のところです。
そこは小林敬社長も
「効率の美学」
という事を言っている場面があり、この志願者はその辺りを意識できていないように思えました。
商品数さえ増やせばお客さんは喜ぶ。
多少なアイテム数をお客さんは求めている。
この志願者はそのように思いこんでしまったようです。
勿論、それで喜ぶお客さんもいるかもしれませんが、商品数や新商品の提供スピードを上げていく事は少ない商品数のみを提供していくよりも、確実に商品の質、サービスの提供面に影響が出ます。
尽きつめて言えば、お客さんは
「質の高い商品、サービス“だけ”を求めている」
というのが実際のところであり、その商品数をただ増やしていくような経営戦略は、そのお客さんのニーズとは明らかに逆行してしまう、その可能性のみを高めてしまう事になるわけです。
その他、
・プライベートブランドとナショナルブランドを調和よく店に配置する
・客の経営参加型システム
この2つは、この一言だけでは完全に意味不明であり、
・従業員に劇団員を雇いサービスの向上を手掛ける
このポイントに関しても、従業員の接客態度、サービスの向上を
「演技力」
でカバーしようとしているという点に対して、小林敬社長は評価をしていましたが、私はあまり評価できる考え方、方針だとは思えませんでした。
サービスの本質、おもてなしの本質は、そういう「演技」による表面的なものとは違うと思うからです。
演技が出来る劇団員でサービスの向上を図るという事は、もともとの演技力に頼って接客をさせるという事ですから、これは従業員教育そのものを疎かにする前提に思えます。
それでは本当にお客さんの事を考えて、お客さんをもてなす店は作れないんじゃないかと思うわけです。
こういった部分にも、私は「顧客志向を重視する」という事、「お客さんの立場に立ったお店を作る事」の本質というか、その根本的なところが見えていない人という印象を受けました。
結局「虎達」も、そこをひしひしと感じ取ったものと思いますが、そこは志願者を気付かい、オブラートに包んだ言い方で、
「データから考えるより、まずは現場に立って経験を積みなさい」
というアドバイスを優しく出して、この放送回はノーマネーでフィニッシュとなりました。
一応、志願者の熱意、データ収集等の努力は垣間見えたので、そこまで攻撃的な批判の声は上がらなかったのだと思います。
結局、最後まで、
「進化していくコンビニ型カフェ」
という題目の真意がいまいち見えて来ませんでしたが(笑)
・・・以上、今回の「マネーの虎に学ぶビジネス学講座」は、
「進化していくコンビニ型カフェ編」
の考察でした。
他の放送回における考察も行っていますので、興味があればどうぞ。
>>マネーの虎に学ぶビジネス学講座一覧
PS.
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マネーの虎に学ぶビジネス学講座。
今日はこちらの「進化していくコンビニ型カフェ」を考察してみます。
マネーの虎、進化していくコンビニ型カフェ。考察
プレゼンターは36歳の元設計士で、やりたい事業は「進化していくコンビニ型カフェ」の開業。
希望した金額は930万円でした。
この「進化していくコンビニ型カフェ」は、志願者が冒頭でまず述べた事業計画のキャッチフレーズ?ですが、なんでんかんでんフーズの川原ひろし社長が早速、
「全然わからないんだけど、それって何?」
と突っ込みます。
この川原ひろし社長の質問に対し、志願者の回答は、
『究極の顧客志向を考えた、お客さん側の立場に立ったカフェを経営したい』
というものでした。
この答えに対して、
「その説明がすでにわかりにくいんだけど、要は何なの?」
と川原社長。
ここから志願者は、そのカフェ事業における7つのポイントを淡々と挙げていくのですが、その7つのポイント、事業計画以前のところで、
「これはノーマネーだな」
と思ったのが私の率直な感想でした。
実際、この放送回はノーマネーで終わるのですが、私がこの段階で「ノーマネー」を確信したのは、
・プレゼンテーションそのものの下手さが既に露呈されていた点
・顧客志向、お客さん側の立場に立った経営と言いながら、志願者が既にその事業計画を聞く側の視点を考慮出来ていない点
この2つがその主な理由です。
まず、「進化していくコンビニ型カフェ」というフレーズは、それ自体が「何なのか」がわかりにくいというのもありますが、それが何なのかの興味を引けるものでもあったと思いますので、その事業計画の題目としてはとくに問題はなかったと思います。
ですが、その具体性が分かりにくい題目を掲げた上で、そこに対して「それって何なの?」と質問を受けたのですから、やはりその「回答」は、それが「何なのか」が分かるもの。
それがどういうカフェなのか、何が進化していくのか、何がコンビニ型なのかを、しっかりと聞き手が理解出来るように説明する必要があったと思います。
ですが、志願者の回答は、
『顧客志向を考えた、お客さん側の立場に立ったカフェ』
というもので、全く持ってその回答が進化していくコンビニ型カフェという題目(フレーズ)に対して、その「答え」となるようなものが示されていない答えであり、むしろ更に疑問を増やすような回答になっていたわけです。
顧客志向を考えた、お客さん側の立場に立ったカフェ。
この言葉自体の意味は普通に分かりますが、先立つ
「進化していくコンビニ型カフェ」
という題目に対しては、全くその答えと題目が繋がっていない為、川原ひろし社長は、
「その説明がすでにわかりにくい」
と更に質問を重ねたのでした。
要するに、この志願者は質問に対しての答えが答えになっていない上に、自分が伝えたい事アピールしたい事をただ口にしている為、全く持って「聞き手側の視点」を持てていない事がこの時点で分かります。
そんな「目の前で話を聞いている人達の視点」さえ持てない人が顧客志向を考えた、お客さん側の立場に立ったカフェを作れるのか?
そんなカフェを実現していけるのかと考えれば、どう考えても「難しいだろう」という結論にしかなりません。
少なくとも、この志願者は資金を募る立場でプレゼンをしているのですから、そこで相手側(聞き手)の立場、視点に立ったプレゼンを出来ないのは、顧客の立場に立った視点での経営(事業)を行っていく上では致命的です。
現にこの後、幾つかのやりとりを経た際に、株式会社モノリスの岩井良明社長から女性経験、恋愛経験を聞かれる場面があります。
岩井良明社長は、その質問の意図をかなりオブラートに包んでいましたが、このような質問があえて岩井良明社長の口から出てきたのは、この志願者には、そういった人と深く関わった経験そのものが恐らく少ないのでないかと感じられたからであると思われます。
・友達は多いか
・社交的か
・親友と呼べる友人はいるか
・恋人はいるか
・女にモテるか
・ハラを割って話せる人はいるか
・自分にハラを割って話してくれる人はいるか
その人が人間付き合いに長けているかどうかは、こういったところで実際のところかなり見えて来ます。
そして、そういった人間付き合いに長けている人は、それなりに人の気持ちや立場に立ったモノの考え方や、言葉の選び方、話の進め方を出来る上手く出来るものなんです。
ですが、この志願者は恐らくそれが「苦手」なように思えます。
そして、岩井良明社長もそう感じたからこそ、そのような女性経験を尋ねる質問をこの志願者にしたわけです。
まあ、志願者の回答は
「それなりに、普通に・・・」
というものでしたが、やはりそこまでのプレゼンテーションのやりとりの時点で、
「相手の立場に立って物事を考え、話が出来ていない事」
が明らかな形で露呈されている状況にあった為、お客さんの立場に立った顧客志向のカフェを・・・という、彼の事業計画には、やはり現実味を感じる事はできませんでした。
これは全ての社長さんも同じように感じたのではないかと思います。
志願者が掲げた顧客志向を重視する7つのポイント
また、この志願者はその質疑応答以外の部分でも、やはりどこか「人の心(お客さんの心)」がいまひとつ見えていないようなところを垣間見せていました。
例えば、彼が掲げた顧客志向を重視する以下7つのポイント。
・商品の幅、商品数を絶対的に広げてニーズ、ターゲットを広める
・プライベートブランドとナショナルブランドを調和よく店に配置する
・必ず期間限定品を置く
・新商品開発とその早期提供を徹底する
・従業員に劇団員を雇いサービスの向上を手掛ける
・他の店には無い空間設定(内装に拘る)
・客の経営参加型システム
志願者はこの7つのポイントだけをほぼ何の補足説明も無しに淡々と述べ、とくにそれ以上の説明もしませんでした。
当然、この7つのポイントのところどころでも川原ひろし社長は難しい顔をして首をかしげ
「何でそうやってよく分からない難しい言葉を使うの?」
と一言。
実際この7つのポイントは、それを聞いただけでもよくわからないものがあり、そこに何の補足説明も入れない時点で、
「これを聞いただけで聞き手が理解出来ている」
と思いこんでいる節が見受けられます。
また、その「ポイントそのもの」についても、お客さんの立場を追求したカフェのポイントとしては、やはり「求められているものの見極め」に甘さが見受けられ、この7つのポイントを絞り出すまでにこの志願者がやった事は、
出店を考えている地域近隣のカフェを徹底的に分析しデータ化していく
という事でした。
その対象はスターバックスカフェやドトールなどの大手外資系のカフェチェーンが大半だったようですが、これらの大手カフェチェーンをデータ分析して結果、そこに負けない為の経営戦略が先ほどの7つだと言うのです。
確かにこれらの大手カフェチェーンは、
・商品数がそこまで多く無い
・新商品の提供頻度がそこまで高くない
というところが挙げられますので、そこに対抗する戦略として、
・商品の幅、商品数を絶対的に広げてニーズ、ターゲットを広める
・プライベートブランドとナショナルブランドを調和よく店に配置する
・新商品開発とその早期提供を徹底する
これらを挙げた「気持ち」は分かりますが、大手カフェチェーンが少ない商品数、頻繁な新商品の提供を行わないのは、
「その絞り込みと効率化で商品、サービスの質を高めている」
というのが実際のところです。
そこは小林敬社長も
「効率の美学」
という事を言っている場面があり、この志願者はその辺りを意識できていないように思えました。
商品数さえ増やせばお客さんは喜ぶ。
多少なアイテム数をお客さんは求めている。
この志願者はそのように思いこんでしまったようです。
勿論、それで喜ぶお客さんもいるかもしれませんが、商品数や新商品の提供スピードを上げていく事は少ない商品数のみを提供していくよりも、確実に商品の質、サービスの提供面に影響が出ます。
尽きつめて言えば、お客さんは
「質の高い商品、サービス“だけ”を求めている」
というのが実際のところであり、その商品数をただ増やしていくような経営戦略は、そのお客さんのニーズとは明らかに逆行してしまう、その可能性のみを高めてしまう事になるわけです。
その他、
・プライベートブランドとナショナルブランドを調和よく店に配置する
・客の経営参加型システム
この2つは、この一言だけでは完全に意味不明であり、
・従業員に劇団員を雇いサービスの向上を手掛ける
このポイントに関しても、従業員の接客態度、サービスの向上を
「演技力」
でカバーしようとしているという点に対して、小林敬社長は評価をしていましたが、私はあまり評価できる考え方、方針だとは思えませんでした。
サービスの本質、おもてなしの本質は、そういう「演技」による表面的なものとは違うと思うからです。
演技が出来る劇団員でサービスの向上を図るという事は、もともとの演技力に頼って接客をさせるという事ですから、これは従業員教育そのものを疎かにする前提に思えます。
それでは本当にお客さんの事を考えて、お客さんをもてなす店は作れないんじゃないかと思うわけです。
こういった部分にも、私は「顧客志向を重視する」という事、「お客さんの立場に立ったお店を作る事」の本質というか、その根本的なところが見えていない人という印象を受けました。
結局「虎達」も、そこをひしひしと感じ取ったものと思いますが、そこは志願者を気付かい、オブラートに包んだ言い方で、
「データから考えるより、まずは現場に立って経験を積みなさい」
というアドバイスを優しく出して、この放送回はノーマネーでフィニッシュとなりました。
一応、志願者の熱意、データ収集等の努力は垣間見えたので、そこまで攻撃的な批判の声は上がらなかったのだと思います。
結局、最後まで、
「進化していくコンビニ型カフェ」
という題目の真意がいまいち見えて来ませんでしたが(笑)
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マネーの虎、無国籍パスタ専門店の考察
上原です。
マネーの虎に学ぶビジネス学講座ですが、今回はこちらの「無国籍パスタ専門店」を考察してみます。
それでは早速いってみましょう。
プレゼンターは27歳のフリーターで、やりたい事業は「無国籍の創作パスタ屋」。
希望した金額は1800万円でした。
マネーの虎の中でも最も多かったと思われる
「飲食系の事業を始めたい」
という志願者の一人ですが、他の飲食系の事業を始めたいという志願者に比べると、この志願者は事業計画に「これ」と言ったポイントが無いわりに、何故か「虎」達の評価が高かった印象があります。
基本的に志願者が提唱していたポイントは、
・無国籍の創作パスタを豊富に揃えた店にする事
・メニューを増やし、定期的に入れ替える事で365日間、いつ来ても違うものを食べられるようにする事
・それによって客を飽きさせないという事
といった「メニューの豊富さで客を飽きさせない」というところと、
・乾麺ではなく生麺を使った生パスタを出す事で、調理時間を短くして店の回転を速くする
という、調理部分での回転率を高めるところを強調していたところ。
あとは、
・高級住宅街に出店して富裕層の主婦をターゲットにする
というターゲットのイメージを明確にしていたところくらいで、私的には、特にどのポイントについても正直そこまでピンと来るものではありませんでした。
まず、メニューを豊富にして客を飽きさせないというスタイルは飲食店においてはプラスになる場合もありますが、それがそのままマイナスになる場合もあり、正直、飲食店においては「諸刃の剣」に近い経営戦略と言えます。
確かにそういう方針で上手くいっているお店もありますが、それは本当にごく一部の大手フランチャイズ系の飲食店くらいで、大抵の「上手くいっている飲食店」では、そのようなメニューを次々と切り替えていくような経営はしていません。
むしろ長期的に成功しているような飲食店ほど、決まったメニューを定着させてリピーター客を掴んでいるのが実情です。
せいぜい、その定番メニューを基盤とした中で、期間限定メニュー的なものを定期的にやっている程度でしょうか。
ただ、この志願者のプレゼンを聞いている限りでは、何百種類ものメニューをどんどん提案して、365日違う料理を食べられるようにするという感じなので、正直そんな飲食店が流行るイメージはなかなか持てません。
「あのお店のあのパスタが食べたい」
というお客さんが付いてこそリピーターを取れるのであって、
「あのお店はいつ行っても違うパスタが食べられるから」
という理由でリピーターになるお客さんはそうはいないと思います。
その辺りで既に私はこの志願者の経営方針にはあまり賛同出来ませんでした。
また、
「乾麺ではなく生麺を使う事で調理時間を短縮できる」
という主張も、志願者は実際にパスタ専門店で料理人としての経験を積んでいるというわりに、少々考えが「浅い」ような気がしてなりませんでした。
というのも、私自身イタリアンのお店をやっている経営者やオーナーシェフにも知り合いがいるのですが、パスタは味や料理に拘れば拘るほど、そのソースの調理1つにしても時間がかかるという話です。
この志願者は乾麺のパスタが20分の茹で時間が必要なのに対し、生麺(生パスタ)であれば2分で茹で上がるので、パスタの調理自体は2分もあれば出来る・・・と言っていますが、まず乾麺でも20分の茹で時間はちょっと話を盛り過ぎです(笑)
まあ、専門的なものになるとそういう乾麺もあるのかもしれませんが、せいぜい10分、いくら長くても15分くらいのパスタが普通じゃないかと思いますね。
というか普通にスーパー等で売ってるパスタでも、茹で時間は大体5~7分が相場ですから、業務用の乾麺で、あえて提供時間が遅くなるようなパスタを採用するメリットがありません。
で、その誤差はいいのですがパスタの茹で時間を2分に短縮しても、実際の調理を2分でやるというのは、どう考えてもソースを冷凍しておくか、出来合いのものを使うかで、味や質を落とさない限りはどう屁理屈をこねても無理な時間設定です。
志願者は「生麺が原価が高いから使われていない」とした上で、
「原価を高めても、回転を速めるメリットの方が大きい」
という事を主張していますが、これはちょっと考えが甘いです。
確かに2分の茹で時間の間にソースや具材の調理が出来るなら、その考えは「正しい」という事になりますが、大半のパスタ屋で生麺を使っていないのは原価だけの問題じゃありません。
それこそ生麺を使ってそこまで回転を上げられるなら、多少原価が高くなっても生麺を使うお店はもっと出てくるはずです。
つまり、ただ実情がそうでないのは生麺を使っても実際の調理の回転はそこまで変わらないからです。
それはそれなりの味と質を伴うパスタのソースを作る調理時間、その具材の調理などに、結局2分以上の時間を要するからなんですね。
「どうせ調理に時間を要するなら、原価の安い乾麺を使う」
これが大半のパスタ屋の判断であり、現実だと思います。
この志願者がどこのパスタ屋で調理経験を積んでいるのかは不明ですが、仮に2分そこそこで調理が出来てしまうパスタを作っていたというなら、そのお店はあまり質や味に拘っていなかったんじゃないかと思いますね。
経緯としては、小林敬社長が、
「自分が大阪に出す店に従業員として働き、その店の同僚があなたを認めたら、大阪で店を一件任せる。」
と提案。
志願者は、
「それで社長(経営者)になれるなら、お願いします。」
と承諾。
この時点で、マネーの虎というテレビ番組の企画としては、
「どうなの?」
と思ってしまう展開で、どちらかと言えば「愛の貧乏脱出大作戦」のような形になってしまったと思ったのは私だけでしょうか(笑)
という展開だったので、そこにモッツ出版の高須基仁社長が、
「自分の店を出すという志をそう簡単に曲げるな!」
と声を荒らげ、分かるような分からないような主張を展開したものの、結局この志願者は当初の小林敬社長の提案に乗る形で終わりました。
これは、声を荒らげた高須基仁社長が少々感情的になり過ぎてしまった事で、一見は高須基仁社長がおかしい事を言っているようにも見えるのですが、そもそもの「小林敬社長の提案がおかしい」というのが実際ところです。
もともとマネーの虎は志願者の事業計画に対して、マネーの虎とされる社長等が資金を出して、その事業をさせるかどうかというのが趣旨の番組ですから、この放送回の小林敬社長の提案は明らかに趣旨とズレています。
しかも、後にその志願者に「店を任せる」という話も、
「自分が出す大阪の店を任せてもいい。」
という言い方なので、小林敬社長の真意は分かりませんが、これは結局のところ、
「ゆくゆくは自分(小林社長)の店の雇われ店長にしてやるよ」
という提案と変わらないもののように私は思いました。
要するに、1800万円を志願したパスタ屋の開業話はほぼ完全に立ち消えたに等しく、結末だけを言えば小林敬社長が番組を通して、自分の店で働く従業員を一人雇用したというだけの話ですからね。
優秀な従業員にお店を任していくというのは、複数の飲食店を経営しているような経営者であれば普通の事ですので、言わば小林敬社長はその普通の提案を普通にしただけ・・・というわけです。
高須基仁社長も最初はその辺りに異を唱えていたのですが、感情的になっているうちに、いつの間にか話が
「東京でやると決めたら東京でやれ。」
「簡単に大阪でやるとか言うな。」
「東京でやってる人間からすると・・・」
と、明らかに私的な感情話ばかりが出て来てしまい、当初の正論が訳の分からない方向にいってしまっていました。
結果、高須基仁社長の主張はよくわからないものになり、
「条件付きでマネー成立?」
という、やや強引な結末で終わってしまったという感じです。
まあ要するに、その志願者を評価した小林敬社長も、彼のパスタ屋の事業計画には1800万円という金額に見合う、その投資価値までは見出せなかったという事なのかもしれません。
小林敬社長の提案を受けた志願者としても、
「小林社長に認められれば自分に店を任せてもらえる」
という思いでその提案を受けたのだと思いますが、それこそ高須基仁社長が指摘したように、
「自分がやりたかった店の話は??」
という感じですし、
「社長(経営者)になるのが僕の目標なので手段は選びません」
という事を高らかと主張してはいましたが、小林敬社長の提案は明らかにただの「雇われ店長止まり」の提案なので、その提案を受けた時点で全く「経営者」には近付いていないのですが、当の本人はそこにも気付いていないような気がしました。
そして、飲食業界の虎であるはずの安田久社長が、この放送回ではほぼ発言が無かったのも少し気になりました(笑)
それこそ小林敬社長の提案、高須基仁社長の主張、どちらも「何言ってんの?」という感じになってしまい、一切口を挟む事さえしなかったのかもしれません。
ちなみにこの放送回の志願者については後日談情報が一切ありませんので、結局、雇われ店長にさえなれなかったものと推察されます。
・・・以上、今回の「マネーの虎に学ぶビジネス学講座」は、「無国籍パスタ専門店開業編」の考察でした。
他の放送回における考察も行っていますので、興味があればどうぞ。
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それでは上原でした。
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マネーの虎に学ぶビジネス学講座ですが、今回はこちらの「無国籍パスタ専門店」を考察してみます。
それでは早速いってみましょう。
マネーの虎、無国籍パスタ専門店の考察
プレゼンターは27歳のフリーターで、やりたい事業は「無国籍の創作パスタ屋」。
希望した金額は1800万円でした。
マネーの虎の中でも最も多かったと思われる
「飲食系の事業を始めたい」
という志願者の一人ですが、他の飲食系の事業を始めたいという志願者に比べると、この志願者は事業計画に「これ」と言ったポイントが無いわりに、何故か「虎」達の評価が高かった印象があります。
基本的に志願者が提唱していたポイントは、
・無国籍の創作パスタを豊富に揃えた店にする事
・メニューを増やし、定期的に入れ替える事で365日間、いつ来ても違うものを食べられるようにする事
・それによって客を飽きさせないという事
といった「メニューの豊富さで客を飽きさせない」というところと、
・乾麺ではなく生麺を使った生パスタを出す事で、調理時間を短くして店の回転を速くする
という、調理部分での回転率を高めるところを強調していたところ。
あとは、
・高級住宅街に出店して富裕層の主婦をターゲットにする
というターゲットのイメージを明確にしていたところくらいで、私的には、特にどのポイントについても正直そこまでピンと来るものではありませんでした。
まず、メニューを豊富にして客を飽きさせないというスタイルは飲食店においてはプラスになる場合もありますが、それがそのままマイナスになる場合もあり、正直、飲食店においては「諸刃の剣」に近い経営戦略と言えます。
確かにそういう方針で上手くいっているお店もありますが、それは本当にごく一部の大手フランチャイズ系の飲食店くらいで、大抵の「上手くいっている飲食店」では、そのようなメニューを次々と切り替えていくような経営はしていません。
むしろ長期的に成功しているような飲食店ほど、決まったメニューを定着させてリピーター客を掴んでいるのが実情です。
せいぜい、その定番メニューを基盤とした中で、期間限定メニュー的なものを定期的にやっている程度でしょうか。
ただ、この志願者のプレゼンを聞いている限りでは、何百種類ものメニューをどんどん提案して、365日違う料理を食べられるようにするという感じなので、正直そんな飲食店が流行るイメージはなかなか持てません。
「あのお店のあのパスタが食べたい」
というお客さんが付いてこそリピーターを取れるのであって、
「あのお店はいつ行っても違うパスタが食べられるから」
という理由でリピーターになるお客さんはそうはいないと思います。
その辺りで既に私はこの志願者の経営方針にはあまり賛同出来ませんでした。
また、
「乾麺ではなく生麺を使う事で調理時間を短縮できる」
という主張も、志願者は実際にパスタ専門店で料理人としての経験を積んでいるというわりに、少々考えが「浅い」ような気がしてなりませんでした。
というのも、私自身イタリアンのお店をやっている経営者やオーナーシェフにも知り合いがいるのですが、パスタは味や料理に拘れば拘るほど、そのソースの調理1つにしても時間がかかるという話です。
この志願者は乾麺のパスタが20分の茹で時間が必要なのに対し、生麺(生パスタ)であれば2分で茹で上がるので、パスタの調理自体は2分もあれば出来る・・・と言っていますが、まず乾麺でも20分の茹で時間はちょっと話を盛り過ぎです(笑)
まあ、専門的なものになるとそういう乾麺もあるのかもしれませんが、せいぜい10分、いくら長くても15分くらいのパスタが普通じゃないかと思いますね。
というか普通にスーパー等で売ってるパスタでも、茹で時間は大体5~7分が相場ですから、業務用の乾麺で、あえて提供時間が遅くなるようなパスタを採用するメリットがありません。
で、その誤差はいいのですがパスタの茹で時間を2分に短縮しても、実際の調理を2分でやるというのは、どう考えてもソースを冷凍しておくか、出来合いのものを使うかで、味や質を落とさない限りはどう屁理屈をこねても無理な時間設定です。
志願者は「生麺が原価が高いから使われていない」とした上で、
「原価を高めても、回転を速めるメリットの方が大きい」
という事を主張していますが、これはちょっと考えが甘いです。
確かに2分の茹で時間の間にソースや具材の調理が出来るなら、その考えは「正しい」という事になりますが、大半のパスタ屋で生麺を使っていないのは原価だけの問題じゃありません。
それこそ生麺を使ってそこまで回転を上げられるなら、多少原価が高くなっても生麺を使うお店はもっと出てくるはずです。
つまり、ただ実情がそうでないのは生麺を使っても実際の調理の回転はそこまで変わらないからです。
それはそれなりの味と質を伴うパスタのソースを作る調理時間、その具材の調理などに、結局2分以上の時間を要するからなんですね。
「どうせ調理に時間を要するなら、原価の安い乾麺を使う」
これが大半のパスタ屋の判断であり、現実だと思います。
この志願者がどこのパスタ屋で調理経験を積んでいるのかは不明ですが、仮に2分そこそこで調理が出来てしまうパスタを作っていたというなら、そのお店はあまり質や味に拘っていなかったんじゃないかと思いますね。
マネーの虎の方針そのものが脱線?した結末。
この志願者の事業計画としてプレゼンされていたのは、ほぼここまでの内容が全てだったのですが、この放送回の結末は少々マネーの虎という企画そのものの方針というか趣旨そのものが、やや脱線した形で終わる事になります。経緯としては、小林敬社長が、
「自分が大阪に出す店に従業員として働き、その店の同僚があなたを認めたら、大阪で店を一件任せる。」
と提案。
志願者は、
「それで社長(経営者)になれるなら、お願いします。」
と承諾。
この時点で、マネーの虎というテレビ番組の企画としては、
「どうなの?」
と思ってしまう展開で、どちらかと言えば「愛の貧乏脱出大作戦」のような形になってしまったと思ったのは私だけでしょうか(笑)
という展開だったので、そこにモッツ出版の高須基仁社長が、
「自分の店を出すという志をそう簡単に曲げるな!」
と声を荒らげ、分かるような分からないような主張を展開したものの、結局この志願者は当初の小林敬社長の提案に乗る形で終わりました。
これは、声を荒らげた高須基仁社長が少々感情的になり過ぎてしまった事で、一見は高須基仁社長がおかしい事を言っているようにも見えるのですが、そもそもの「小林敬社長の提案がおかしい」というのが実際ところです。
もともとマネーの虎は志願者の事業計画に対して、マネーの虎とされる社長等が資金を出して、その事業をさせるかどうかというのが趣旨の番組ですから、この放送回の小林敬社長の提案は明らかに趣旨とズレています。
しかも、後にその志願者に「店を任せる」という話も、
「自分が出す大阪の店を任せてもいい。」
という言い方なので、小林敬社長の真意は分かりませんが、これは結局のところ、
「ゆくゆくは自分(小林社長)の店の雇われ店長にしてやるよ」
という提案と変わらないもののように私は思いました。
要するに、1800万円を志願したパスタ屋の開業話はほぼ完全に立ち消えたに等しく、結末だけを言えば小林敬社長が番組を通して、自分の店で働く従業員を一人雇用したというだけの話ですからね。
優秀な従業員にお店を任していくというのは、複数の飲食店を経営しているような経営者であれば普通の事ですので、言わば小林敬社長はその普通の提案を普通にしただけ・・・というわけです。
高須基仁社長も最初はその辺りに異を唱えていたのですが、感情的になっているうちに、いつの間にか話が
「東京でやると決めたら東京でやれ。」
「簡単に大阪でやるとか言うな。」
「東京でやってる人間からすると・・・」
と、明らかに私的な感情話ばかりが出て来てしまい、当初の正論が訳の分からない方向にいってしまっていました。
結果、高須基仁社長の主張はよくわからないものになり、
「条件付きでマネー成立?」
という、やや強引な結末で終わってしまったという感じです。
まあ要するに、その志願者を評価した小林敬社長も、彼のパスタ屋の事業計画には1800万円という金額に見合う、その投資価値までは見出せなかったという事なのかもしれません。
小林敬社長の提案を受けた志願者としても、
「小林社長に認められれば自分に店を任せてもらえる」
という思いでその提案を受けたのだと思いますが、それこそ高須基仁社長が指摘したように、
「自分がやりたかった店の話は??」
という感じですし、
「社長(経営者)になるのが僕の目標なので手段は選びません」
という事を高らかと主張してはいましたが、小林敬社長の提案は明らかにただの「雇われ店長止まり」の提案なので、その提案を受けた時点で全く「経営者」には近付いていないのですが、当の本人はそこにも気付いていないような気がしました。
そして、飲食業界の虎であるはずの安田久社長が、この放送回ではほぼ発言が無かったのも少し気になりました(笑)
それこそ小林敬社長の提案、高須基仁社長の主張、どちらも「何言ってんの?」という感じになってしまい、一切口を挟む事さえしなかったのかもしれません。
ちなみにこの放送回の志願者については後日談情報が一切ありませんので、結局、雇われ店長にさえなれなかったものと推察されます。
・・・以上、今回の「マネーの虎に学ぶビジネス学講座」は、「無国籍パスタ専門店開業編」の考察でした。
他の放送回における考察も行っていますので、興味があればどうぞ。
>>マネーの虎に学ぶビジネス学講座一覧
それでは上原でした。
PS.
■初心者には以下の商材がお勧めです。
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>>上原へのお問い合わせはこちら
マネーの虎、家具職人の高級ハンドメイド家具店のその後。考察
上原です。
今日は前回の「マネーの虎に学ぶビジネス講座」で取り上げた、
「高級ハンドメイド家具店開業編」
の「その後」の続編について考察してみたいと思います。
>>前回の記事:マネーの虎、高級ハンドメイド家具店の開業編。考察
合わせて動画サイト等で該当回の放送を見ておくとより楽しめるかもしれません。
それでは早速いってみましょう。
放送回のおさらいをざっくりしておくと、自らハンドメイド家具を作っている家具職人の志願者である菊野慶吾さんが、
「カフェスタイルで家具を売れる家具店を作りたい」
という事業計画を掲げ、その開業資金に500万円を志願し、見事に500万円の資金を手にしましたという流れでした。
その500万円の資金を手にした家具職人の菊野慶吾さんが、実際にその「カフェスタイルの家具店」を開業させる・・・
そんな「マネー成立」から「開業」までのエピソードが、先程紹介したおさらいの「続編」として取り上げられています。
一応、その志願者は今現在も、家具メーカー兼販売会社として経営を続けているようで、インターネット通販を中心として、
・ミニチュア家具
・ドールハウス
などの販売でもそれなりの利益を上げている模様です。
この「カフェスタイルの家具店」に関しては、もう10年以上も前の話になるので、今は情報が出て来ない事から閉店している模様ですが、インターネット通販で経営が軌道に乗ったのであれば、無理に固定費のかかる販路を継続して残る理由はありません。
10年という月日は、それだけの状況変化が十分なレベルでありえる歳月だと思いますし、意図的にそういう状況変化を作れる歳月でもあると思います。
よって、今現在そのお店が無い事自体が、
「そのお店を開業した事が失敗だった」
「お店の維持が出来なくて閉店させた」
と捉えるのは少々短絡的です。
現に今はネット通販を中心に経営を続けていますので、
「その足がかりとしては十分な役目を果たせた店舗だった」
と考えるのが妥当な線ではないかと思います。
ただ、これはあくまでも今現在の状況からの考察になりますので、本来である、その「マネー獲得」から「開業」までの一部始終、その動画を見ての考察を進めていきたいと思います。
このカフェスタイルの家具店を開業するまでのエピソードでは、
・家具職人の経営者、菊野慶吾さんのビジネスセンスと才覚
・1億の借金を作ったその父親のビジネスセンスの無さ
この2つが特に際だって見ものになっていたと思います。
家具職人の経営者、菊野慶吾さんの才覚が最初に光っていたのは、お店のデザイン等を任せた姉が、お店の壁に塗る「塗料」に対して、
「時間もコストもかからない市販の塗料」
を使う事を薦めた事に対し、経営者の菊野慶吾さんは、
「時間もコストも数倍かかってしまう、自分の家具にも使っている拘りの塗料を使う事」
を断固として譲らなかったところです。
結果、菊野さんの拘りを優先して店を作ったのですが、これについて「どちらが正解だったのか」はハッキリ言って分かりません。
ですが、私は菊野さんの判断が正しかったように思えますし、そこを拘った事でお店が上手くいった要因は多くあるように思えます。
やはり「家具に拘っている塗料」を店全体に使っている事は、その塗料を使っている当事者が本気でそれを「良い」としている事の圧倒的な説得材料になりますし、そのアピールにもなると思うからです。
「この家具に使っている塗料は、このお店全体にもつかってるんですよ」
この一言が「言えるか言えないか」だけでも、いざ現場で家具を売る際の説得力は大きく変わってきます。
逆にこの塗料をお店に使っていなかったなら、
「お店の方には、その“拘り塗料”を使っていないのね?」
と、お客さんの方に突っ込まれた際に返す言葉もありません。
「それが本当に良いものなら、なんで使わないの?」
とまで言われてしまったなら、たぶんそのお客さんはその家具を買いません。
本当に良いものなら、自身のお店にそれを使うべきであり、実際にそれを使う事こそが何よりも大きな説得材料になるわけです。
『資金にも時間にも余裕が無いから市販の塗料を使おう』
と、現実的なアドバイスをくれたデザイナーの姉に対して、しっかりと自分の拘りを貫いた菊野慶吾さん。
こういった一見、建設的な「アドバイス」に耳を傾け、自分の拘りや方針を変える経営者は決して少なくありません。
勿論、場合によってはそれが「正解」になる事もあると思います。
ただ、1つ言える事は経営者は、こういった色々な情報やアドバイスを基に
「自分の判断で最終的な決定」
を下して事業や会社の経営を進めていかなければならないのです。
そして、その判断の1つ1つが事業や会社の明暗を分けていきます。
周りが「良かれ」と思って助言してくる言葉やアドバイスが、時にその事業や会社を「破綻」に導いてしまう事もあるわけです。
それこそ、この「カフェスタイルの家具店」を開業する際、経営者である菊野慶吾さんに最も「危険な言葉」を与えていたのは、他でもない菊野慶吾さんの「父親」だったのではないかと思います。
家具職人であり経営者でもある菊野慶吾さんには、約1億円という負債があり、この負債は彼の父親が作ったものでした。
ただ、この父親もまだ健在だったようで、このお店の開業には自ら体を張って大工仕事を手伝い、時に、これから作ろうとするお店の経営方針にも口を出していたのです。
勿論それらは全て息子の為を思ってであり、自分の借金を抱えさせている息子を成功させる為、自分なりに精一杯のアドバイスをしていたものと私には見えました。
ただ、この父親も元は経営者であり、1億という借金全てがその経営に関係するものでは無いにせよ、結果として自身が作った借金を息子に委ねてしまっている以上、
「成功出来なかった経営者」
である事は残念ながら揺るぎない事実です。
そんな父親が強く進言していた提案は、
『コーヒーが飲める店である事(カフェである事)が傍目から見て、一目で分かるような看板を掲げろ』
というものでした。
要するに
『しっかりと看板を掲げてカフェである事をアピールし、道行く人達、道路沿いの車の運転手など、コーヒーを飲みたいお客さんだけでも集客していくべき。』
という事がその父親の考えで、どうやらこの父親は、
「カフェとしても儲けられるようにする」
という考えがかなり強くあったようなのです。
対して経営者の菊野慶吾さんは、
「家具を売る為のカフェなんだから、コーヒーを飲みたいだけの客なんていらないんだよ。」
という事を伝えるのですが、
『でも、借金を返さなければならないんだから・・・』
とその父親。
家具を買いたい人だけをお客さんにするより、コーヒーを飲みたいだけの人もお客さんにして、両方で儲ければいいじゃないか・・・。
これが、その父親の思考であり、この思考回路から、その父親はこうも言い始めます。
『禁煙のカフェなんて流行らんから、タバコを吸えるようにしろ。』
・・・ここまで来ると、この父親はもはやカフェに一人でも多くのお客さんを入れる事だけに思考が回り、
「カフェで家具を売る(家具を売る為のカフェ)」
という経営者、菊野慶吾さんの描く本来の趣旨、店のコンセプトそのもの見えなくなっている事が分かります。
もしくは、もともとその趣旨をしっかりと理解していないか・・・ですね。
また、もしコンセプトを理解した上での発言なのだとすると、本当にビジネスのセンスが無い人なんだなというのが分かります。
木製家具の木の香りも、拘りの塗料の植物性の香りも、タバコの煙で全てが台無しになるわけですから。
それこそ息子である菊野慶吾さんが何の為に拘りを持って、手間と費用が塗料を店に使ったのかもわからなくなります。
家具を売る為のカフェでタバコなどは、全く持って話にならないわけです。
ただ、そんな「話にならない進言」を強く押し付ける父親・・・。
さすがにここまで馬鹿げたアドバイスは、菊野慶吾さん自身も、ほぼ悩む余地なくシャットアウトしていた様子が放送されていました。
ただ、この父親のようなレベルの「視野の狭い人」は、世の中の経営者の中にもゴロゴロいるというのが現実です。
現にそういった「視野の狭い経営者」が、ことごとく自身の事業を失敗させているんですね。
そして、そんな「狭い視野」で事業の土台を揺るがしかねない助言、アドバイスを良かれという思いで強く進言してくる人も「いる」という事も、世の中の経営者はしっかりと自覚しておく必要があります。
この家具職人、菊野慶吾さんに対しての父親の進言エピソードは、まさこの事を顕著に表しているリアルなドキュメンドだと思いました。
自分がいざ何かの事業を始めていった際、周りの人間が進言していくる助言やアドバイスは、実はその大半がプラスにならないものなのかもしれません。
何故なら、そのような助言、アドバイスをしてくる人の大半は、その事業で成果、成功を掴んでいる人達ではないからです。
勿論、そういった人達の話に耳を傾ける事も時には大切です。
ですが、やはり最後は自分で判断し決断していくしかありません。
だからこそ、仮にその事業が失敗したとしても、決してそこに「後悔」だけは残らないよう最後には自分の信念を貫いていった方がいいと思います。
経営者としてあなたが進めていく事業は、他の誰の事業でも無く「あなたの事業」なのですから。
この「マネーの虎、高級ハンドメイド家具店編」の続編動画は、改めて、そんな事を考えさせられる内容になっていますので、もし、まだご覧になっていなければ是非、視聴してみてください。
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それでは上原でした。
PS. 初心者でも稼ぎやすいノウハウはこちらです。
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今日は前回の「マネーの虎に学ぶビジネス講座」で取り上げた、
「高級ハンドメイド家具店開業編」
の「その後」の続編について考察してみたいと思います。
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合わせて動画サイト等で該当回の放送を見ておくとより楽しめるかもしれません。
それでは早速いってみましょう。
マネーの虎、家具職人の高級ハンドメイド家具店のその後。考察
放送回のおさらいをざっくりしておくと、自らハンドメイド家具を作っている家具職人の志願者である菊野慶吾さんが、
「カフェスタイルで家具を売れる家具店を作りたい」
という事業計画を掲げ、その開業資金に500万円を志願し、見事に500万円の資金を手にしましたという流れでした。
その500万円の資金を手にした家具職人の菊野慶吾さんが、実際にその「カフェスタイルの家具店」を開業させる・・・
そんな「マネー成立」から「開業」までのエピソードが、先程紹介したおさらいの「続編」として取り上げられています。
一応、その志願者は今現在も、家具メーカー兼販売会社として経営を続けているようで、インターネット通販を中心として、
・ミニチュア家具
・ドールハウス
などの販売でもそれなりの利益を上げている模様です。
この「カフェスタイルの家具店」に関しては、もう10年以上も前の話になるので、今は情報が出て来ない事から閉店している模様ですが、インターネット通販で経営が軌道に乗ったのであれば、無理に固定費のかかる販路を継続して残る理由はありません。
10年という月日は、それだけの状況変化が十分なレベルでありえる歳月だと思いますし、意図的にそういう状況変化を作れる歳月でもあると思います。
よって、今現在そのお店が無い事自体が、
「そのお店を開業した事が失敗だった」
「お店の維持が出来なくて閉店させた」
と捉えるのは少々短絡的です。
現に今はネット通販を中心に経営を続けていますので、
「その足がかりとしては十分な役目を果たせた店舗だった」
と考えるのが妥当な線ではないかと思います。
ただ、これはあくまでも今現在の状況からの考察になりますので、本来である、その「マネー獲得」から「開業」までの一部始終、その動画を見ての考察を進めていきたいと思います。
カフェスタイルの家具店、開業までのエピソード
このカフェスタイルの家具店を開業するまでのエピソードでは、
・家具職人の経営者、菊野慶吾さんのビジネスセンスと才覚
・1億の借金を作ったその父親のビジネスセンスの無さ
この2つが特に際だって見ものになっていたと思います。
家具職人の経営者、菊野慶吾さんの才覚が最初に光っていたのは、お店のデザイン等を任せた姉が、お店の壁に塗る「塗料」に対して、
「時間もコストもかからない市販の塗料」
を使う事を薦めた事に対し、経営者の菊野慶吾さんは、
「時間もコストも数倍かかってしまう、自分の家具にも使っている拘りの塗料を使う事」
を断固として譲らなかったところです。
結果、菊野さんの拘りを優先して店を作ったのですが、これについて「どちらが正解だったのか」はハッキリ言って分かりません。
ですが、私は菊野さんの判断が正しかったように思えますし、そこを拘った事でお店が上手くいった要因は多くあるように思えます。
やはり「家具に拘っている塗料」を店全体に使っている事は、その塗料を使っている当事者が本気でそれを「良い」としている事の圧倒的な説得材料になりますし、そのアピールにもなると思うからです。
「この家具に使っている塗料は、このお店全体にもつかってるんですよ」
この一言が「言えるか言えないか」だけでも、いざ現場で家具を売る際の説得力は大きく変わってきます。
逆にこの塗料をお店に使っていなかったなら、
「お店の方には、その“拘り塗料”を使っていないのね?」
と、お客さんの方に突っ込まれた際に返す言葉もありません。
「それが本当に良いものなら、なんで使わないの?」
とまで言われてしまったなら、たぶんそのお客さんはその家具を買いません。
本当に良いものなら、自身のお店にそれを使うべきであり、実際にそれを使う事こそが何よりも大きな説得材料になるわけです。
『資金にも時間にも余裕が無いから市販の塗料を使おう』
と、現実的なアドバイスをくれたデザイナーの姉に対して、しっかりと自分の拘りを貫いた菊野慶吾さん。
こういった一見、建設的な「アドバイス」に耳を傾け、自分の拘りや方針を変える経営者は決して少なくありません。
勿論、場合によってはそれが「正解」になる事もあると思います。
ただ、1つ言える事は経営者は、こういった色々な情報やアドバイスを基に
「自分の判断で最終的な決定」
を下して事業や会社の経営を進めていかなければならないのです。
そして、その判断の1つ1つが事業や会社の明暗を分けていきます。
周りが「良かれ」と思って助言してくる言葉やアドバイスが、時にその事業や会社を「破綻」に導いてしまう事もあるわけです。
それこそ、この「カフェスタイルの家具店」を開業する際、経営者である菊野慶吾さんに最も「危険な言葉」を与えていたのは、他でもない菊野慶吾さんの「父親」だったのではないかと思います。
1億の借金を作った「父親」の提案と助言
家具職人であり経営者でもある菊野慶吾さんには、約1億円という負債があり、この負債は彼の父親が作ったものでした。
ただ、この父親もまだ健在だったようで、このお店の開業には自ら体を張って大工仕事を手伝い、時に、これから作ろうとするお店の経営方針にも口を出していたのです。
勿論それらは全て息子の為を思ってであり、自分の借金を抱えさせている息子を成功させる為、自分なりに精一杯のアドバイスをしていたものと私には見えました。
ただ、この父親も元は経営者であり、1億という借金全てがその経営に関係するものでは無いにせよ、結果として自身が作った借金を息子に委ねてしまっている以上、
「成功出来なかった経営者」
である事は残念ながら揺るぎない事実です。
そんな父親が強く進言していた提案は、
『コーヒーが飲める店である事(カフェである事)が傍目から見て、一目で分かるような看板を掲げろ』
というものでした。
要するに
『しっかりと看板を掲げてカフェである事をアピールし、道行く人達、道路沿いの車の運転手など、コーヒーを飲みたいお客さんだけでも集客していくべき。』
という事がその父親の考えで、どうやらこの父親は、
「カフェとしても儲けられるようにする」
という考えがかなり強くあったようなのです。
対して経営者の菊野慶吾さんは、
「家具を売る為のカフェなんだから、コーヒーを飲みたいだけの客なんていらないんだよ。」
という事を伝えるのですが、
『でも、借金を返さなければならないんだから・・・』
とその父親。
家具を買いたい人だけをお客さんにするより、コーヒーを飲みたいだけの人もお客さんにして、両方で儲ければいいじゃないか・・・。
これが、その父親の思考であり、この思考回路から、その父親はこうも言い始めます。
『禁煙のカフェなんて流行らんから、タバコを吸えるようにしろ。』
・・・ここまで来ると、この父親はもはやカフェに一人でも多くのお客さんを入れる事だけに思考が回り、
「カフェで家具を売る(家具を売る為のカフェ)」
という経営者、菊野慶吾さんの描く本来の趣旨、店のコンセプトそのもの見えなくなっている事が分かります。
もしくは、もともとその趣旨をしっかりと理解していないか・・・ですね。
また、もしコンセプトを理解した上での発言なのだとすると、本当にビジネスのセンスが無い人なんだなというのが分かります。
木製家具の木の香りも、拘りの塗料の植物性の香りも、タバコの煙で全てが台無しになるわけですから。
それこそ息子である菊野慶吾さんが何の為に拘りを持って、手間と費用が塗料を店に使ったのかもわからなくなります。
家具を売る為のカフェでタバコなどは、全く持って話にならないわけです。
ただ、そんな「話にならない進言」を強く押し付ける父親・・・。
さすがにここまで馬鹿げたアドバイスは、菊野慶吾さん自身も、ほぼ悩む余地なくシャットアウトしていた様子が放送されていました。
ただ、この父親のようなレベルの「視野の狭い人」は、世の中の経営者の中にもゴロゴロいるというのが現実です。
現にそういった「視野の狭い経営者」が、ことごとく自身の事業を失敗させているんですね。
そして、そんな「狭い視野」で事業の土台を揺るがしかねない助言、アドバイスを良かれという思いで強く進言してくる人も「いる」という事も、世の中の経営者はしっかりと自覚しておく必要があります。
この家具職人、菊野慶吾さんに対しての父親の進言エピソードは、まさこの事を顕著に表しているリアルなドキュメンドだと思いました。
自分がいざ何かの事業を始めていった際、周りの人間が進言していくる助言やアドバイスは、実はその大半がプラスにならないものなのかもしれません。
何故なら、そのような助言、アドバイスをしてくる人の大半は、その事業で成果、成功を掴んでいる人達ではないからです。
勿論、そういった人達の話に耳を傾ける事も時には大切です。
ですが、やはり最後は自分で判断し決断していくしかありません。
だからこそ、仮にその事業が失敗したとしても、決してそこに「後悔」だけは残らないよう最後には自分の信念を貫いていった方がいいと思います。
経営者としてあなたが進めていく事業は、他の誰の事業でも無く「あなたの事業」なのですから。
この「マネーの虎、高級ハンドメイド家具店編」の続編動画は、改めて、そんな事を考えさせられる内容になっていますので、もし、まだご覧になっていなければ是非、視聴してみてください。
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